2017年2月23日木曜日

「合気縁」としての日本精神と養神館五段


 剛柔流空手世界チャンピオンと銀座の外れの薄汚い鰻屋で武道談義をしていると、突然カウンターの電話を取ると「押す・押す」と何やら話すと「養神館合気道」への私の入門を拓大先輩の塩田剛三館長の御自宅に電話して決めたと私に告げた。新設間もない落合本部道場での入門当日は、今京都で指導に当たっているパイエさん、正座法をフランス人にと戸惑い現在豪州で道場を構える森さんと北海道に帰った西田さんに基本コース、月例審査は教士だった龍代表の安藤先生、本コースに入ると、柔道整復師となった鋭い目の中野さん、その後合気道SAを設立した桜井さん、第1回SA講習会に参加したが不思議な人だった。指導の主任は現錬身会千田最高師範、初めて二ヵ条の技を受けると失禁したかと体が感じた。塩田館長は白い袴で道場を歩く姿に猛禽類の歩みを感じ、息子の自由技の足捌きに血は争えないと感じた。警視庁当時の井上師範の手が余りにも美しく式典の折触らして(技を掛けて?)もらった。山梨支部長の竹野さんには甲府出張時突然の訪問に関わらずお話しを聞かせて頂いた。そして20年近く在籍した本部早朝の朝練会、千田主席師範を中心に、現葉武会の園田さん、小山田道場の小山田さん、現千野館長代行四ヵ条を受けると黒子の様な数ミリの痕が残り鹿島神武殿夏合宿時は弟子の心得を教えて頂いた。若き指導員では、現在の月光流の伊藤さん、仙元館の高島さん、華養会の村田さん達に散々お世話になった。この間千田主席師範の許しを受けて、本部休館日の月曜日松戸で指導を受けていた安藤先生から内弟子練成の為の愛好会設立を依頼、10年近く本部道場と同好会代表の二重登録となった。この同好会では現海龍会比嘉さん建速堀田さん蒼龍三橋さん三代に渡って共に修行を重ねた。平成214月落合本部道場閉鎖千田先生を囲んで朝練会解散式、荒れ果てた本部道場を見上げて正に落城、朝練本部会員は散り散りとなった。平成22年正月龍本部道場10日間の合宿を経て龍再入門、今泉神道錬成道場としての神道実践の場、合気道龍:春風館、古河カルチャーセンター、旧総和、三道場八教室の指導に関わり、当初感じた一里塚としての入門者60人目をこの春迎えた。これまでの多くの合気縁で結ばれた指導者からの技を通じて体得した日本精神を多少なりとも入門者に体顕出来ていただろうかとの思いは深い。

0 件のコメント:

コメントを投稿