2011年3月2日水曜日

久伊豆神社小教院開講満25周年記念講義

2月28日の久伊豆神社小教院は開講満25周年を迎え、國學院大學教授阪本是丸先生による『小教院の原点に立ち返るー「三条の教則」が意味するものー』と題した記念講演が行なわれた。小教院とは、明治5年3月に設置された教部省による国民教化政策の推進を狙った神仏教導職の中央教化センター東京の大教院及び各府県の中教院に対し、全国津々浦々の神社・寺院を小教院として神官・僧侶である教導職が国民を教化する場として名付けされたもので、「三条の教則」をもって実践された。その教則とは、第一条 敬神愛国 第二条 天理人道 第三条 皇上奉戴・朝旨尊守であるが、阪本先生は明治8年に刊行された真言僧・島地黙雷による『三条弁疑』における「敬神」論を取り上げ、この中で記紀における神、木霊、蛇、と天照大神との違いは何かを問い、真宗においては天照大神を天皇の祖先神と位置づけ、これが一般化しその後政府レベルの見解になっていき、大教院での神仏合同布教の中止・明治17年には教導職の全廃となったとした。神道にとって「神」とは何か!國學院大學でこの春から阪本先生が、「神道神学」を講義されるという事だが小教院でもお聞きしたいものであります。自分にとっては、皇道(日本精神)は、宇宙の主宰神たる天之御中主神・天照大神・天皇そして自分自身の神人合一の生成思想「生む」「成る」和の思想と捉え、外来の思想は客観的相対的な存在思想「在る」で神とも対立するものと考えている。今週末から始まる宮城県白石市で行なわれる勉強会も神明社を中心に実施を行なうが、これも現代の小教院と言われるものにしたい。

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