2015年9月17日木曜日

電子書籍『聖なる天皇の大嘗祭』は過去を知り、現代を考える鍵となる

佐々木聖使著 電子書籍 『聖なる天皇の大嘗祭』 第1章「大嘗祭はなぜ始まったか?」によると先帝の喪葬儀礼を執行する権利を持つことが、次帝として即位するために必要不可欠の時代にあって、天武天皇が先帝の天智天皇の喪葬儀礼に関係できず、その「代用」して「大嘗祭」編み出したとする指摘は正に目から鱗。天武天皇が始めた「大嘗祭」は、その後皇位継承の中心儀礼となった理由は「先帝の崩御・もがり・埋葬」と「即位式」と「新嘗」を集約した祭儀で従来のこれら皇位継承儀礼を行うと同じ意味を持つものとなったからとしている。例えば先帝の崩御と新帝の即位が不可分な時代であった推古天皇は退位出来ず、即位すべき年齢と立場の聖徳太子が新帝になることなく逝ってしまった。しかし「大嘗祭」は、祭儀の中にその両者を含むため、「大嘗祭」を挙行すれば、「譲位」を可能とする新しい皇位継承への道を開いた。 発行「龍声社」

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