2010年8月15日日曜日

『天皇霊と皇位継承儀礼』佐々木聖史著を読み解く会

今泉神道の道統を繋ぐ
今泉定助先生をして失敗だらけの80年の人生に於ける唯一の成功とした皇道学院の開設―昭和13年4月、日本大学皇道研究所の運営で講座開講(14年皇道学院と改称)20年まで続き8期約600名の卒業者を出す。-この卒業生による組織を「無窮会」と言い、先生没後も集まりを続け命日(9月11日)には、青山の墓前に数十名が参集し戦後20余年、先生の思想・精神を後代に伝える結束体となった。
昭和41年2月日本大学今泉研究所が「今泉定助の伝記と著作集の刊行及び皇道発揚に関する研究と教育事業をなすこと」を目的に日本大学本部内に設立され、昭和45年3月『今泉定助先生研究全集』全3巻を刊行、同年4月夜間1年制の「日本精神講座」を日大内に開講、爾来15回生200名余の有為の人材を輩出、修了生による「泉流会」を組織し、「無窮会」の人々と共に今泉先生の道統を継承している。
その一人が日本大学法学部講師 佐々木聖史先生で、今春『天皇霊と皇位継承儀礼』を新人物往来社から出版された。「天皇霊とは何か、皇位継承や大嘗祭に欠かせぬ魂の継承儀礼と神器の継承について、さまざま観点から論考する」内容は高校生を対象とするが、一般人にとっては、読みやすい文章ではあるが内容は濃い、そこで今回、佐々木先生をお呼びして、その道の研究者達による書評を通じての勉強会を予定してます。
まずは皆さん『天皇霊と皇位継承儀礼』を御読みください。定価:本体2800円+税です。

2010年8月13日金曜日

稜威會 夏禊を終えて

平成22年 夏禊記          
 縁がある。禊の先輩は「神に選別されている」と言う。相生之瀧の大神に呼ばれているのかもしれない。戦後今泉定助先生の業績を残すために出来た「日本大学今泉研究所」の所員とその日本精神講座の学生達も、昭和45年頃から60年頃にかけてこの瀧に禊して、その名を記した足洗い用桶が、この禊道場にいまだに残って今回参加の若い女性達が使用している事も縁である。禊を漬物に例えては、いけないかもしれないが、若い人の禊は一夜漬けの様に爽やかであり、中高年のそれは古漬けの沢庵の様に味わいが深い。『大日本世界教教典』「稜威會宣言」に「神より出ずる者は神に還るを知れ」と教えている。人生二毛作を歩む者としては、「人神合一」としての禊に縁として、あと半分の道を歩みだしている。

2010年8月1日日曜日

暑中稽古を終えて

暑中稽古中は朝4時半に起き21時半に寝る生活、全く疲れを感じず過ごせたが、帰宅すると、やはり体のダルさを感じ終日、安藤毎夫著『合気道の解』を詠む。その中で「‘争いが起こる前に抑える、未然に防ぎ、良き方向に導く‘このことこそ合気道の尊い教えなのだ。人類の手で日本神話の世界から連綿と続く‘地球の修理固成・修め、つくり、固め、成す‘時代が来たことを教えている。私は強くそう思う。」合気道開祖植芝盛平大先生、塩田剛三館長、安藤師範の養神館合気道龍と脈々と流れる教えは、今泉定助先生の皇道思想と正に道を同じくしている。混迷の世を生き抜くカギとなる事は確かだと確信して本を読み終えた。